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No.140 組織に支払請求できる働き方

2021.04.05

あまり聞きなれない言葉ですが、billable(ビラブル)と言う言葉があります。
外資系弁護士事務所などでは昔から当たり前のように使われていますが、日系企業ではあまり聞くことはありません。そういえば私も昔、シンガポールの米国企業に勤務していた時には、当時は意味もよく分からないままに、この言葉を聞いていた記憶があります。

billableを辞書で調べると「(組織などに支払い)請求可能な~」との記述が。

つまり、billableとは請求書という意味のbillと、人が~することができるという意味のableが組み合わさった語。そこから、billable Hoursなら「請求可能な(業務)時間」、billable worksなら「相手に請求可能な業務」という意味になります。

通常、サラリーマンは労働基準法の賃金5原則に則って毎月1回、現金にて指定口座に給料が支払われるので、報酬に対して「何日、勤務したか?何時間、働いたか?」に意識が向けられます。もちろん、働いた分の賃金は必ず貰わなければなりません。しかし、大切なことはその中身。つまり就業した時間の「質(=Quality)」です。ただ漫然とパソコンに向かって非効率的に仕事をしており、組織に貢献していないのであれば、それはbillableな働き方とは言えません。

しかし、過去のお役立ちブログをご覧いただいた方は、これからの働き方はテレワークが中心となり日常の頑張りが組織(会社)に見えない分、ますます業務成果でしか評価できない社会になるとお伝えしました。もちろん、AIの発達によりサラリーマンの「頑張り」も可視化されたり、数値化する時代はやってくるでしょう。しかし、組織から報酬を得るのであれば「どれだけ組織に貢献したか?」と言う指標がなくなるとは思えません。

これからのサラリーマンは「今(この時間)、私はbillableな働きをしているか?」「この時間は、本当にbillable hoursなのか?」と常に自問自答しながら勤務しなければならない時代がやってくるでのしょう。