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No.036 受講生に研修を案内するタイミング

2019.05.19

遅くても研修開催日の一か月前。できれば、来年度の年間行事予定を従業員に開示するときに、研修の実施日を伝達するのが理想です。

 

1月を過ぎると新規のお客様から「今年度中に研修をしたい」と言う依頼がくることがあります。理由は年度内に研修実施して経費処理したいから。実施日までに数週間しかありませんから、どうしても研修内容が付け焼刃的になりがちです。おまけに従業員に対する案内も実施の二~三週間前と言うこともあるため、先の予定を入れている製造ラインや営業担当者はたいへんです。

 

受講生もバタバタ・・・、人事の研修担当者もバタバタ・・・、研修会社もバタバタ・・・、講師もバタバタと慌てます。そして、直前に研修が決まることの一番のデメリットは、『事前課題が実施できない』ことではないでしょうか。

 

研修を実施するうえで、『事前課題は予習。当日の研修は学習。研修後の事後課題は復習』です。この3つがすべてセットになって、ひとつの研修になるのですが、事前課題ができないと研修に“備える”ことができません。もちろん、当日の研修だけでも効果が無い訳ではありません。しかしながら、事前の課題をこなしてから受講する方が当日の研修内容に対して理解も深まりますし、受講者意識(当事者意識?)も高まります。

 

通常、研修実施の一か月前には事前課題を受講生に配布するので、その前には対象受講者には、日時、会場、研修テーマなどの研修案内が必要です。

 

では、研修を早目に案内するクライアントはいつ頃、通達をしているのでしょうか。先の予定を重要視しているクライアントは毎年秋口の9月~10月には来年度の行事を決定しています。つまり、1年半先の3月までの行事予定を決定し、その中に研修の実施もスケジューリングします。従業員は当該年度が始まる前には自然と自分が受講する研修を把握できるわけ。そして、実施の二~三か月前には正式な受講案内が来るので、心の余裕もでき、事前課題も余裕のあるうちに配布が可能、課題をこなす時間も十分にあります。

来年度の予定まで組むことができない・・・と言うクライアントも多いと思いますが、効果的な研修を実施するためにも、できれば事前課題が実施できるぐらい(実施の数か月前)には受講対象者に研修の案内をしたいものですね。