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No.020 ひとつの島に何名の受講生が適正か

2019.03.27

研修では、学校の教室のように机を前向きに配置する『スクール形式』。グループディスカッションや演習、ゲームなどのアクティビティを行うために2~3の机をつけて数名でグループをつくる『島形式(島型、グループ形式)』のおおきく二つの配置方法があります。この島形式をとる場合、ひとつの島で何名のグループをつくるのか事務局としては悩むところです。


まず、ひとつの島(グループ)の適正人数は4人。最大で6人までです。

 

島をつくって研修を実施すると言うことは、何らかの演習やディスカッションをすることが前提のハズ・・・と、いうことは演習やディスカッションの効果を考えたグループ分けが必要です。4人だと人数が偶数になるので隣の人とペアで演習をするときに便利です。また、グループで討議するときも4人は当事者意識が高く保てます。

 

5人グループも多くありますがひとつの島に机の数が3つ必要になるので教室の大きさも考慮しなくてはなりません。3つの机で6人掛けもギリOKと言う感じでしょうか。ただし、5人を超えてくるとグループの一員と言う当事者意識が薄れてきて“発言しなくなる、演習に積極的に参加しなくなる受講生”が出てくるリスクがあります。

 

気を付けたいのが4人を超えたら必ず机を3つ用意して逆Tの字にすること。時々長机に3人掛けを2つ作って6人掛けにしているクライアントがありますが、さすがに大の大人が長机に3人はぎゅうぎゅう詰めです。また、机は2つなのに、両端にふたり座らせて6人掛けにしているクライアントもありますが、この二人は足を入れる場所がありません。どうしても“とりあえず”っぽいので、「ちゃんと学んでください」と言う事務局からのメッセージが伝わりにくくなります。

 

また、逆Tの字型にするときには、ぜったいに二つの机はくっつけましょう。これも時々、カタカナの“コ”の字型にしているクライアントがありますが、これだと島としての一体感がありません。人間心理ですが、ふたりのチームが3組同じ島にいるような感覚になり、ディスカッションのまとまり感がなくなります。長机に座るのは2人。グループはふたつの机をつけて4人がベスト。それより多い場合は、机をもうひとつくっつけて逆Tの字型にして、最大6名まで。これが島形式でグルーピングするときの基本です。

 

研修で島をつくるだけでも、結構たいへんなんですね。