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No.118 民間の思考を公務員に。

2020.11.08

「来年度のリーダー研修では、利益のしくみやコストダウンへの意識、効率化の手法などを教えて頂けませんか」

次年度の研修カリキュラムについて打ち合わせているときに、こんな要望を頂きました。このご依頼だけですと、リーダー級の社員への要望としては“あたり前”の内容なのですが、このご依頼をされたのは自治体の研修ご担当者。それも自治体と利益を追求しない団体から同時に同じようなご依頼を頂きました。打ち合わせの中では「できれば、ドラッカーのマネジメントやスティーブン・R・コヴィーの7つの習慣なども織り込んでいただけたら」との要望も。

一昔前であれば、民間の思考や手法、利益やマネジメントのあり方などをカリキュラムに入れると「民間と公務員は違う。売り上げや利益ではなく住民ファースト」と、特にご年配の職員(失礼!)からご指摘を受けたものですが、税金を使って仕事をしている以上、そこには時間の有効活用や業務の効率化などの思考はあって当然。加えて、昨今は公務員も民間からの中途採用者が増加して、収支や利益に対する考え方、部下指導育成やマネジメントなどのキーワードに抵抗がなくなりつつあるようです。また、今までであれば生え抜きのプロパー職員から「私たちは公務員。民間の考えを持ち込まないように」との教えが大半だったものが、徐々に若い人たちの思考も自治体の中に浸透しつつあって、今までは消極的であった民間でのマネジメント手法やマーケティングの意識も高くなってきているとか。

この10年あまりで自治体の窓口の応対や電話応対、クレーム対応の仕方などは目を見張るばかりの向上がありました。これまでの価値観を変容させ、時代にマッチするように努力された自治体で働くみなさんには感謝すると共に、今後もぜひ当社の研修カリキュラムで公務員の方々の意識の変容、ビジネススキルアップをお手伝いさせて頂きたいと考えています。