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No.092 座学と実技、理論と実践

2020.05.10

セミナーや研修がほぼ中止となっている現状で、今回もリモート研修(当社ではリモート研修、ウエブセミナー、オンライン個別学習と呼び分けています)についてです。

 

緊急事態宣言により各種スポーツジムやトレーニングジム。ボーリング場などに加えて、自動車教習所もしばらくの間は自粛とのこと。スポーツは身体的接触があったり、閉鎖された空間で汗をかき、換気が十分でない場所での呼吸は感染が高まるため、自粛要請は致し方ないのかもしれません。また、自動車教習所も狭い車内に教官と生徒が長時間同乗するのは感染リスクが高いでしょう。

 

これらのスポーツや免許に共通しているのは、座学によって理論や法律、ルールを学び、実際にやってみる(実技)ことで実践力を養う…と言う二つの側面があると言うこと。

 

これは、企業が行う集合研修においても同じです。

 

まず、座学はとても重要で、基礎的な知識やしくみ、テーマに関する歴史などはしっかりと学ばなければなりません。加えて座学で学んだことを実際にアクティビティ(ゲームや演習など)やケーススタディなどを通じて体感します。グループディスカッションによってメンバーの話を聴いて更に理解を深めたり、自分が話すことでメンバーに影響を与えたり、自分の記憶に焼き付けたりしながら実践力を高める行為を行う。その結果、研修で学んだことを職場で活用して更なる仕事力の向上をはかる。それが研修目的です。

 

現在、研修業界や講師の間では座学と実技、理論と実践をリモート研修と既存の研修手法でどのように構築していくのか過渡期にある状態。

 

研修における実技と実践は練習試合や教習車両による運転と同じで、集合して直接顔を合わさなければできないことが数多くあります。これらの、実技をweb上で行うことができるのか、または実技と実践は不要になるのか?これからリモート研修が増えれるにつれて少しずつ、その方向性が見えてくるのかもしれません。