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No.067 もっと、鍛えてほしい!

2019.11.10

年配者が「最近の若人は…」と言うと、どちらかと言えばネガティブな発想が多いような気がします。しかし、筆者が最近の(最近でなくても)若い人をみると「スゴイな…」と感心することが圧倒的に多いのです。

まずは、素直な若者が多いように思います。

男子も女子も、こちらの言うことを一生懸命に聞き取ろうとする。休憩時間やセミナーの終了時間になると質問に来る若い受講生がたくさんいます。やっぱり不安が多いのでしょうか?また、ちゃんとやりたい、恥をかきたくないと言う想いも強いような気がします。だから、こちらの言うことを、本当に素直に聞いてくれます。振り返ると自分が若者だった数十年前は、こんなに素直に大人の言うことを聞いていたかな…?と逆に不安になることも多いのです。

そして、真面目です。

きちんと指導すれば、ちゃんとやります。ちょっと悪ぶっている若者も、よいところを見つけてキチンと承認してあげれば、次から態度を改めます。いや、改めるどころか年配者以上に一生懸命自分を発揮してくれます。でも、大人が手を抜いたらダメです。彼女彼らはすぐに手を抜いていることを見破ります。そして「あぁ、それでいいんだ」と一緒になって手を抜いてきます。真面目なので(?)悪い見本もきちんと見習うのです。

最後に、伸びたいと思っています。

ダメな大人になりたくない。自分にプラスになることは習得したい…そんな想いが強いのです。以前、会社で放任されている若者が居ました。「もっと、積極的に先輩や上司に関わっていってみてはどう?」とアドバイスしたら、自分からは積極的にコミュニケーションを取り、情報を発信しているようでした。しかし、上司が指導や育成のやり方をしらないので、自分の仕事だけして部下の面倒が見れていない。おのずとそのチームはみんな放ったらかしになっているようでした。「厳しいことも受けて立ちます。もっと、鍛えて欲しいんです!」そこには、若者ならではの悲痛な叫びがありました。

最近の若者はヤル気が感じられない!直ぐに音を上げる!反応がない…などのオトナたちの声もよく聞きます。しかし、そういう時代に育ってきているので年配者とはコミュニケーションの取り方が根本的に違う。でも、決してヤル気が無いわけでも、感情がないわけでもなく、実は周囲の大人以上に良く物事を考えたり、行動したりしている若者がたくさんいるのです。